夏にダイエットが進まない理由とは?代謝を上げる食事と医学的サポートで体質改善を目指そう|蕨市蕨駅・西川口駅の内科・循環器内科|わらび内科・循環器内科クリニック

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医療コラム

夏にダイエットが進まない理由とは?代謝を上げる食事と医学的サポートで体質改善を目指そう|蕨市蕨駅・西川口駅の内科・循環器内科|わらび内科・循環器内科クリニック

はじめに

「夏は汗をかくから痩せやすいはず」と思っていませんか?
実際には「夏こそ体重が減らない」「かえって太ってしまう」という声も多く、医学的に見ても夏は代謝が落ちやすく痩せにくい季節です。

この記事では、夏にダイエットが進みにくくなる理由を医学的に解説し、夏でも効果的に減量する方法についてお伝えします。

夏にダイエットが進まない6つの理由

1.基礎代謝が下がる

人は寒い季節には体温を維持するために多くのエネルギーを消費します。
しかし夏は外気温が高いため、体温維持にかかるエネルギーが少なくなり、基礎代謝が下がるのです。

2.冷房による身体の冷えと運動不足

暑さを避けるために冷房の効いた室内で長時間過ごすと、体の芯が冷え、血行が悪くなり、代謝もさらに低下します。また、外出や運動を避けることで、カロリー消費量も自然と減ってしまいます。

3.食事の偏りと糖質過多

夏はそうめん、冷やし中華、アイス、炭酸飲料など「冷たくて食べやすいもの」を選びがちですが、これらは糖質が高く、脂肪を蓄積しやすい食べ物です(1)

4.発汗による偽の減量で油断する

夏場は汗をかいて体重が落ちたように感じることがありますが、これは水分が抜けただけで、脂肪が減ったわけではありませんこの「減ったつもり」で食べ過ぎると、リバウンドの原因になります。

5.食欲低下による栄養不足と筋肉減少

夏バテで食欲が落ちると、タンパク質やビタミンが不足し、筋肉量が減少します。筋肉は基礎代謝を支える重要な組織なので、これが減ると代謝がますます落ちて痩せにくくなります

6.運動量の減少

猛暑の中での運動は熱中症のリスクがあり、避けがちです。その結果、身体活動が減り、消費カロリーが少なくなります

夏でも代謝を上げる食べ物とは?

夏に代謝を保つには、食事の内容も非常に重要です。以下は、夏でも代謝アップを助ける栄養素と食材です。

1.タンパク質を含む食品

  • 鶏ささみ、ゆで卵、豆腐、納豆、ヨーグルト、魚(サバ・マグロなど)

タンパク質は筋肉を維持する材料であり、摂取後の消化にも多くのエネルギーが必要なため、「食事誘発性熱産生(DIT)」を高めてくれます(2)

2.ビタミンB群を含む食品

  • 豚肉、玄米、枝豆、キノコ類

ビタミンB群は糖や脂肪の代謝を助ける補酵素であり、不足するとエネルギーをうまく作れなくなります。

3.スパイス・薬味類

  • ショウガ、唐辛子、にんにく、カレー粉

これらには体温を上げたり、血行を促進する作用があり、冷房による冷え対策にも効果的です。食べ過ぎには注意しましょう。

4.クエン酸を含む食品

  • 梅干し、レモン、酢の物

クエン酸はエネルギー代謝の回路(クエン酸回路)を活性化し、また乳酸の蓄積を防ぎ疲労回復効果があります。ミネラルの吸収を高める効果(キレート作用)とともに代謝促進効果が期待できます。

5.鉄・亜鉛などのミネラル

  • レバー、赤身肉、アサリ、カキ

ミネラルは酵素の働きを助ける栄養素であり、不足すると代謝機能が低下します。

代謝を底上げする医療サポート:αリポ酸+L-カルニチン点滴

当院では、代謝機能を内側から高めるための医療サポートとして、「αリポ酸+L-カルニチン点滴」を導入しています。代謝をアップさせ効率的に減量を行うサポートをしてくれます。

αリポ酸の働き(3)

  • 糖や脂肪のエネルギー化を促進
  • 強力な抗酸化作用で細胞を若々しく保つ

L-カルニチンの働き(*4)

  • 脂肪酸をミトコンドリアに運び、脂肪を燃焼させる
  • 特に運動との併用で脂肪燃焼効果が高まる

点滴の効果はどれくらい持続する?

1回の点滴による効果は数日間持続しますが、1回の継続投与により、代謝の底上げと体質改善を図ることができます。
運動・食事管理と組み合わせることで、脂肪燃焼効率を最大化することができます。

ダイエット外来のご案内

当院では、以下のようなお悩みに対して、医師が個別にカウンセリングを行い、運動・食事・点滴療法・投薬を組み合わせたプランを提供しています。

  • 夏に太りやすく、痩せにくいと感じる
  • 運動だけでは効果が出ない
  • 内臓脂肪や体脂肪が気になる
  • 代謝を医学的にサポートしてほしい

まとめ

夏は一見痩せやすそうに見えますが、代謝の低下・食事の偏り・運動不足などが重なり、むしろ痩せにくくなる時期です。
この時期こそ、代謝を意識した食事と、医学的なサポートを取り入れることで効率的にダイエットを進めることが可能です。

ぜひ、体質改善・健康的な減量を目指す第一歩として、当院のダイエット外来にご相談ください。

※Web予約は2日後以降の予約となります。その他についてはお電話でご確認ください。

 TEL:048-229-9777

【参考文献】

  1. Ludwig DS. The glycemic index: physiological mechanisms relating to obesity, diabetes, and cardiovascular disease. JAMA. 2002;287(18):2414-23.
  2. Westerterp KR. Diet-induced thermogenesis. Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 2004;7(6):601–6.
  3. Packer L, Witt EH, Tritschler HJ. Alpha-lipoic acid as a biological antioxidant. Free Radic Biol Med. 1995;19(2):227-50.
  4. Rebouche CJ, Paulson DJ. Carnitine metabolism and function in humans. Annu Rev Nutr. 1986;6:41-66.

 

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