一般内科
一般内科
一般内科では、日常生活の中で比較的遭遇しやすい急性疾患や慢性疾患の継続的な治療とコントロールを行っています。例えば喘息や花粉症・アレルギー疾患、腹痛、発熱、だるさなどがあります。専門的な高度医療が必要な場合は適切な治療を受けていただくため総合病院等の提携医療機関へご紹介する役割を担っています。以下に内科でよく見られる症状を挙げています。複数の症状が出ていて「何科を受診したらよいかわからない」といった場合など、お悩みの際はお気軽にご相談ください。
このような症状と疾患の方はご相談ください。
日常的に起こりやすい症状でも、適切な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。体調不良や健康に関して気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。
発熱とは体温が37.5℃以上を呈した状態をいい、高熱とは体温が38.0℃以上を呈した状態、と日本の感染症法で定められています。細菌やウイルスなどの「抗原」を体内で感知すると、白血球が「サイトカイン」という物質を大量に産生し、サイトカインはさらに「プロスタグランジン」という物質を体内で作らせます。プロスタグランジンは脳内の体温調節中枢を刺激して、身体の設定温度を上げます。これが一般的な発熱の仕組みです。発熱すると、身体は寒い環境の中にいるような反応を起こします。これが寒気であったり震えであったりという症状になります。発熱やそれに伴う症状は不快なものですが、細菌やウイルスの増殖を抑えたり、白血球が活性化して免疫力を上げたりするメリットがあるため、身体に備わった防御システムであるとも言えます。
新型コロナ(COVID-19)感染症が流行し「発熱外来」という言葉をよく耳にするようになりました。ガウン・ゴーグル・マスク・手袋などを装着した医療従事者が診療に走り回っている姿がテレビでもよく放映されていたと思います。発熱外来とは、特定の病気を対象とするものではなく、発熱や咳・鼻水・のどの痛み、下痢などの症状があって感染症の疑いがある患者様を通常の診察室ではなく個別に設置したスペースで診察を行うことを言います。当院では感染高リスク状態であると考えられる発熱患者様(37.0℃以上)や発熱はなくとも個室での診察が望ましいと判断した患者様に関しては隔離された個室にて診察を行います。web予約、もしくは電話でお問い合わせ頂けるとスムーズにご案内可能です。
当院では感染拡大を予防するため、下記症状に当てはまる方は発熱外来対応(要予約)をさせていただきます。
37℃以上の発熱があり
・咽頭痛、咳、痰、鼻汁、関節痛、頭痛、息切れ、下痢、嘔吐等症状がある
・新型コロナウイルス・インフルエンザ等の流行性感染症と接触歴がある
・味覚、嗅覚に異常がある
24時間対応のWEB予約
お急ぎの方はお電話での連絡をお願いいたします。
お手数をおかけしますが感染拡大予防・1人でも多くの方を診療するため何卒ご協力をお願いいたします。
アレルギー性鼻炎は、スギ花粉などによって引き起こされる季節性アレルギー(花粉症)と、ダニやハウスダストなどによって引き起こされる通年性アレルギーに大別されます。
これらが混在していることもしばしばあります。花粉症では春はスギ・ヒノキ花粉、夏はイネ科、秋はブタクサなど季節によってアレルゲンとなる花粉の種類が異なりますが複数の花粉にアレルギーが認められる方も珍しくありません。
【症状】鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、充血など
【治療】原因が特定できる場合は、可能な限り原因の回避と除去(こまめな掃除など)を行いますが、完全な除去は困難でありしばしば抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)の内服・点眼や鼻噴霧用ステロイド薬投与が行われます。
近年では舌下免疫療法といって少量の抗原を摂取し続けることでアレルギー症状を起こしにくくする治療法も出てきています(スギ花粉・ダニ、現在出荷停止中)。
治療には血液検査にてスギ花粉・ダニに対しアレルギーであることの証明が必要です。概ね3年間摂取すると約7年程度はアレルギー症状を軽減するという研究結果が出ており非常に有用な治療です。しかしごく少数ですがアナフィラキシーという重篤なアレルギー症状を発症する事もあり、初回の投与時は院内で医師監視下にて行います(約20分程度)。その他気管支喘息や心臓病を有する方、妊娠中の方・妊娠を希望する方等はこの治療は行えません。
このようにアレルギー性疾患は、正しい診断と早期治療で症状の改善が期待でき新たな治療法も出てきています。つらい症状にお悩みの場合、早めに受診されることをお勧めします。各種アレルギー検査も施行可能ですのでお気軽にご相談ください。
気管支が慢性的に炎症を起こし、発作時には気管支が狭くなり咳・呼吸困難といった症状がでます。
アレルゲンへの定期的な曝露(ハウスダスト等)や喫煙等が原因となります。その他気管支喘息の家族歴がある方や、アトピー性皮膚炎の方、他アレルギー疾患や食物アレルギーがある方は喘息発作が起こりやすいと言われています。
咳・痰・喘鳴(ゼーゼーする)・息切れ
ガス交換を行う肺胞が破壊されることで息切れ症状、咳、痰が出るようになります。気管支喘息は発作が治れば元の状態に戻るのに対し、肺気腫は肺胞が破壊されるため元の状態には戻りません。
ほぼ大部分が喫煙の影響です。大気汚染等も原因になることもあります。
咳・痰・喘鳴(ゼーゼーする)・息切れ・体重減少
喘息に似ていますが、発作的というよりは慢性的にこれらの症状が出る方が多いです。
上記の治療に加え、ご自宅で酸素を使用している方(在宅酸素療法:HOT)についても対応しております。
ご不明点等あればお問い合わせ下さい。
喫煙は肺がん・肺気腫、喉頭がんの他に狭心症や心筋梗塞・脳梗塞等の発症に大きく関わっています。
しかし、体に悪いことはわかっていてもタバコをやめられない――。そんなお悩みはありませんか?禁煙外来とは、喫煙者が無理をせず、高確率で禁煙するための外来です。
医療機関で禁煙する理由は、タバコに含まれているニコチンに依存性があるためです。喫煙する方の多くはニコチンに依存してしまうニコチン中毒という状態にあります。
この状態をニコチン依存症と診断し、病気として捉え医療機関で禁煙治療の保険診療が実施されています。
禁煙外来では、医師による指導やアドバイスに加えて、禁煙補助薬の処方を受けることができます。禁煙補助薬を用いた治療では、離脱症状が緩和されるため自力で禁煙するよりも、比較的楽に禁煙することが可能になります。
「タバコをやめたくてもなかなかやめられない」そんなときは、お気軽に禁煙外来にお越しください。35歳以上の方であれば、ブリンクマン指数(=1日本数×喫煙年数)が200以上であれば保険適応にて治療が行えます。
腹痛は、多くの方が一度は経験する症状でありその原因は多岐にわたります。軽度のものから命に関わる重篤な疾患まで背後にはさまざまな病態が隠れています。
ここでは腹痛の原因、代表的な疾患、症状、検査方法、そして治療法について代表的なものを紹介します。
冬場に多く流行し、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛・発熱を伴います。感染力が強く家族内や職場、施設内等でも流行がみられることがあります。
治療の基本は対症療法で整腸剤・鎮痛剤の投与を行います。下痢の回数があまりに多く脱水になってしまうことが予想される場合には下痢止めを使うこともありますが、基本は病原物質を早期に排出しご自身の免疫力で治癒を目指すことが重要です。
虫垂の炎症によって引き起こされる急性虫垂炎は、右下腹部の急性腹痛が特徴です。診断が遅れると腹膜炎を引き起こす可能性があります。
胃壁の粘膜が酸によって損傷されることによって生じる胃潰瘍は、上腹部の痛みが主な症状です。食後に痛みが増すことが多いですが、空腹時にも痛みを感じることがあります。
過敏性腸症候群は、腹痛や下痢、便秘を引き起こす慢性的な疾患です。ストレスや食事が誘因となることが多く、生活の質に大きな影響を及ぼします。
胆のう内に石が形成される胆石症は、右上腹部に激しい痛みを引き起こします。胆汁の流れが悪くなり感染を併発すると胆嚢炎と起こし手術の適応となります。胆石が胆管につまると胆管炎を発症し、内視鏡による胆石の除去および抗生物質の投与が必要となります。
尿路に結石がつまると尿の流れがせき止められます。すると腎臓が水腎といってむくんだ状態になり痛みを生じます。痛みとしては腹痛もそうですが腰背部の痛みとして認めることが多く、吐き気を伴うことも多く動けない程痛みが出る方もいらっしゃいます。
尿検査での血尿所見や、超音波検査での水腎症所見から診断をします。
結石が10mm以上で自然排石が望めない場合や高熱を伴う場合には入院加療の適応となります。
体の中心を走る腹部大動脈が病的にふくらんだ状態を腹部大動脈瘤といいます。初期は症状はありませんが、増大してくると痛みを認めることもあります。
急激に増大したり破裂の徴候がある際は激烈な痛みを伴います。超音波やCT検査で診断をし、ある一定以上の大きさである場合には破裂の危険性が高く手術加療が必要となります。
腹痛の原因を特定するためには、詳細な問診と身体検査が不可欠です。必要に応じて、以下の検査が行われます。
炎症の程度や貧血の有無を確認するために行われます。白血球数やCRP(C反応性蛋白)などの炎症マーカーを測定します。
胃や大腸の内部を直接観察するために行われます。
泌尿器系の疾患を疑う場合に行われます。尿路感染症や尿路結石の診断に有用です。
腹痛の治療は、その原因や疾患に応じて異なります。以下に主な治療法を紹介します。
腹痛は、多くの原因が考えられます。自己診断は避け、症状が良くならない場合は早期に医療機関を受診することが重要です。
詳細な問診・診察と検査による診断を行い最適な治療法を提供します。腹痛に悩んでいる方はご相談ください。